原状回復を語る
レインボーブリッジを走りながら、観察できる。
格子状のフレームの森に浮かぶ、大きな球体は展望室。
空中を走るブリッジで建物のあいだをつなぐ。
構造体にも部屋が埋められる特殊な技術を用いている。
屋外の大階段をのぼって、上階に行ける。
湾岸線を走ると、真横を通り、見上げるとT下なると、すれすれのところを通り、ダイナミックな造形を下から見上げるような感じになる。
ここからの視点はT下健三らしい豪快なデザインがさらに強調される。
なお、このあたりはただの高架道路ではなく、建物の真上に道路が通っている。
首都高の歴史において、最初期に建設された部分だ。
新幹線が隣を通るという、不思議な体験も味わえる。
小さな三角形の敷地に建つオフィスビルである。
中央にコアとなる直径7.7メートルの円柱型の構築物をもち、そこにエレベータなどの縦方向の移動空間をおさめる。
そして幹にあたるコアからは枝がのびるように、各部屋が片もち梁で張り出す。
つまり、建物の機能が明快な構成に変換されている。
オフィスビルを人工の樹木と見立て、幹から枝が伸びるシステムを採用した。
見ると、刻々とかたちを変えるだろう。
プランは十字型。
それだけなら普通の教会だが、ゆるやかな曲線を描く8枚の壁を組み合わせており、十字の各先端が尖った独特のデザインである。
最新の構造によって、カトリックの大聖堂の垂直性を現代建築に変換したものといえよう。
T下健三ならではの造形力が冴える。
T京Kテドラルは、椿山荘の向かいに建ち、近くにある首都高速からも見える。
太陽の光を浴びて、銀色に輝く、異形の大聖堂。
無数の直線が集積しているが、少しずつ直線を回転させるH・P(双曲放物線)シェルになっており、全体がうねりながら、屋根の高さや壁の位置が変化している。
空をつきさすような教会のシルエットは、走りでは強力な造形が目に入る。
夜はライトアップされる。
走りながら見る風景は常に変化する。
静止することがない映像と似ていよう。
とすれば、首都高を走る体験と映像は親和性をもつのである。
原状回復に関してご提案致します。
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